本格屋のディスポーザー

ディスポーザー(生ごみ処理機)の取り付け部品と取り付け方法

アメリカではディスポーザーはDIY商品として、ホームセンターやスーパーなどでも販売されています。
重量も6kg以下と軽く、誰もが簡単に取り付けができるよう構造も工夫されています。

本格屋で取り扱うディスポーザーは初めての方でもおよそ3時間もあれば取り付けが終わります。
機械いじり・DIYの好きな方や配管関係をご存知でしたら1時間程度で済む場合もあります。

準備

事前の確認と準備が大事です!


直径180mmのステンレスアダプターを使用した状態
排水口接続ステンレスアダプターの確認

円形
直径180mm、170mm、173mm、185mmの4種類があるので間違いのないようにメジャーでシンクの口径を測っておく また115mmの口径であればアダプターは不要です。

長丸型・四角型など
メーカー名と品番を調べて合致したアダプターを作成します。
長丸アダプターの事例


設置例(長丸型・アダプター付)
シンク下のスペースの確認

ディスポーザーを取り付けるためにはシンクの底部からキッチンの底部板までが最低41cm以上シンクの中心からシンク下の奥の壁までの距離がおよそ10cm程度確保できることをご確認ください。
このスペースが取れないケースはあまりありませんが、確保できない場合は工事時間がより多く必要となります。

イメージはスペースがないときの設置例です。カバーを外して設置しています。カバーは簡単に外せる上、外すことで問題は生じません。

詳細な採寸についてはこちら

キッチンの扉の確認

キッチンの扉が観音開きであれば問題はありません。
引き出し式の場合は引き出しの奥の仕切りが、ディスポーザーに当たる場合があります。この場合、当たる箇所をカットする工事※が発生する場合があります。
※弊社工事の場合、別途費用として1段の引き出しにつき31,500円が発生いたします。お近くの木工屋さんにご自身で持ち込んでいただいても構いません。

引き出しの採寸についてはこちら

工具の用意

下記のものがあれば工事が可能です。

配管の清掃

台所配管の内側はどこのおうちでも油汚れなどて狭くなってしまっています。
ディスポーザーを取り付ける前日は、配管内に配管洗浄剤を何回か流してください。
さらに可能であれば配管の詰まり防止に、配管清掃用具を差し込んでしっかり清掃することをお勧めします。
配管清掃用具は先端にバネがついたような器具で、ホームセンターなどで購入できます。

施工がきちんとされている配管であれば、流水の流速が60cm/秒以上に保たれ、砂などの固形分も流れるように設計・施工されています。

A. 既存の排水トラップの取りはずし

排水トラップは図のようについています。

排水トラップは、シンク下からトラップ(ゴミかご)を回すと外れます。ただ多くは大変硬く、ドライバーとハンマーで叩いて回し外します(専用工具もあります)。

外れたら、立ち上がり配管から排水ホースを抜き取ります。
ホースではなく塩化ビニールの硬い配管でつながっている場合は、床や壁から7cmくらい出たところで切断※します。

排水トラップを外す際は水が落ちてこないように注意する点があります。
まずシンク内にものがないようにしておくことと、十分水をふき取ってから行うことが大切です。

排水トラップ内には、封水といって配管から臭いや虫が上がってこないよう水が溜まっているので傾けると水がこぼれます
中の水を捨てる際は水平状態を保って動かしてください。バケツを用意するとよりスムーズです。
また作業の際、下には新聞紙などを敷いて水に濡れても良いようにしておいてください。

※切断した配管を元に戻す場合はホームセンターなどに売っている配管のジョイントで簡単に現状復帰できます。手に入らない場合は本格屋にお問い合わせください。

B. シンクフランジの取り付け


ディスポーザーからフランジ部を取り外します。
分解して上と下から挟み込んでシンクに固定します。通常の日本のシンク排水口は直径が180mm程度の大きな口径になっているのでこのときにステンレスアダプター(付属部品)が2枚必要になります。
図のように115mmの口径ならばアダプターは必要ありません。
まだシールが張ってある状態の直径180mmアダプター(上、下)

フランジを固定したら、本体を吊り下げるマウントキット(マウントリングとクッションマウントゴム)を取り付けます。

C. ディスポーザー本体の接続

次に本体を下から差込み、突起部をマウントに引っ掛けて仮止めします。

 

マウントリングをひねって奥に差し入れて固定します。
硬いので手だけではうまくできない場合、本体を下から支えつつプラスチックハンマーでマウントリングを叩いて押し込みます。

本体を回してしっかり固定されたことを確認します。

D. 排水配管への接続

エストラップ、専用の内径38mmフレキシブルホース、40mm、50mm両用配管接続ジョイントを行います。


ディスポーザーに排出パイプ(エルボーパイプ)を図のように取り付けます。
これはシンクに固定する前に行ないます。

排出パイプ(エルボーパイプ)に エストラップと排水ホースを接続します。
排水ホースを接続ジョイント※を使って立上り配管に接続します。
ここで少し水を流して大きな水漏れがないことを確認します。

※40mmと50mmの立上り配管に対応した、段のある柔らかな材質のジョイント。フレキシブルホースにはネジ式に固定できる。

エストラップと排水ホースについて

エルボーパイプとエストラップの接続

専用フレキシブルホースと立上り配管への接続ジョイント

エストラップとフレキシブルホースの選び方


実際のエストラップとフレキシブルホース※

ディスポーザーの配管出口は内径34mmです。その後に続く配管はこの口径を保つ必要があります。
配管でいうと40A(外形が40mm)の配管に相当するものを使用します。

ホームセンターなどで販売している蛇腹ホースを、ディスポーザー用のホースとして使用しないでください
国内で一般に販売されているホースは内径が30mmかつ内面がでこぼこの段差がついているため、固形分が引っかかったり油が堆積したりして閉塞の原因となります。

ジョイントに内径が34mm未満のものを使うことも、同様の問題を起こしますのでご注意ください。

※ホースははさみで切って長さを調整します。

E. 電気配線の接続


実際の施工例(築古キッチン)

スイッチの接続を行います。
必ずコンセントプラグを電源から抜き、電気が通っていない状態で作業してください!!

写真付きで丁寧な取付マニュアルもセットでお届けしますので、電気工事が不安な方も大丈夫!安心してご自身でお取り付けが可能です。

F.機械の運転検査と水漏れの検査

まずはシンクに水を張って流し、漏水がないことを確認します。

次に運転しながら水を流し、同様に確認します。

最後にディスポーザーを運転しながらシンクに半分くらい溜めた水を流し、問題がないことを確認します。
この際シンクが大きく揺れることがありますが、これはシンクが薄いために共振現象を起こしています。その場合はスイッチを一度切り、断続的に運転してテストしてください。

防振技術についてはこちら

振動・騒音を防ぐ対策

振動や騒音が大きすぎる場合には、防振対策をおすすめします。

ディスポーザーの振動と騒音を防ぐには