市場に出回る多くのディスポーザーの中から、最適なものを選ぶための基準をご紹介します。
家庭から出るほとんどの生ゴミを処理できる製品は、米国メーカーのディスポーザーだけとなります。
日本のメーカーは騒音・振動を抑えることに特化しているため、ゴミの処理能力は大変低くなってしまっています。
アメリカのメーカーの製品は音は大きいものの処理能力が高く、大変優れたディスポーザーが揃っています。
ダイソンの掃除機は稼働音が大きいですが吸引力が優れているのと同じですね。
また中国メーカーの製品は明確なテスト基準を採用していないため、耐久性・処理能力がかなり低いものとなります。
(米国メーカーのディスポーザーの生産工場は中国ですが、もちろん米国の基準に従って製造されています)
アメリカでは生の牛の胸骨や繊維の強いグレープフルーツを完全に処理できないと、基準を満たしたディスポーザーとは認められません。
日本や中国のメーカーの製品はそこまでの処理能力や耐久性を持っていません。
そのため「骨や貝殻は入れない」など投入物に多くの制限を設けられます。
米国ディスポーザーは粉砕粒度分布を考慮し、配管内を比重の重い貝殻・骨・卵の殻などを正常に流す技術が優れていますので、ほとんど投入物の制限がなく快適に利用できます。
米国のディスポーザーに関する規格は下記の3つの規格があり、これを満たさないと原則販売することができません。
・ANSI/UL430(性能と安全規格)
・ANSI/AHAM(処理性能規格)FWD-1
・ASSE1008(排水性能規格) (またはANSI/AHAM FWD-2※)
※ANSIとは米国工業規格の略。日本ではJISにあたります。
また公的なものではありませんが、ゼネラルエレクトリック社が基準にする試験方法※があります。
本格屋で紹介している米国アナハイム社のWシリーズは、高トルクのマグネットモーターを採用しており噛み込んだり詰まったりすることが大変少ないタイプです。
日本のシンクに取り付けた場合の騒音・振動は、本格屋の提供する3点防振パッキン・比重防振クッションマウント(金属を挟み強い衝撃を緩和)・制振シートにより解決しています。
※冷凍の牛の胸骨を使用し、およそ20年の使用時間に相当する時間処理をさせて故障がないことや、音と振動の基準などをクリアできるかテストします。
米国内のディスポーザーはほとんどが連続処理方式※1の製品です。
蓋スイッチ(バッチ)式※2は蓋を閉めて初めて始動するため、小さなお子様や高齢の方が誤って手を入れる事故が起きないよう安全性を高めた製品です。生産量が少ないために割高な傾向があります。
本格屋で取り扱うアナハイム社Wシリーズは始動トルクが大きく、蓋スイッチ式はお勧めできる製品のひとつです。
日本では安全性を大変気にされる方が多い上、習慣的に生ごみをディスポーザーの処理室にためてから、洗い物の水などで一気に処理する場合が多いため、バッチ式の人気が高いようです。 連続式を購入されても、利用の仕方は蓋スイッチ(バッチ、溜め置き)式という方も多くいらっしゃいます。
※1 連続式は、生ごみを投入して水を流しながら駆動し、順次生ごみを投入しながら処理を行う方式
※2 蓋スイッチ(バッチ)式は、生ごみを投入してから投入口に蓋をし、水を流しながら粉砕処理を行う方式
米国ディスポーザーはおよそ6〜20年程度の耐久性があります。
機種によりランクが変わりますが、ワット数が高いものほど寿命が長い傾向です。
基本的に米国ディスポーザーはこれらを処理できるように作られています。出力(ワット数、W)が大きいほど能力は高くなります。
高回転のマグネットモーターを採用している機種は処理が速く、粉砕粒度のバランスもよく配管が詰まりにくくなります。能力が低い場合は、アンダーカッターなどの機構の採用が必要です。
とうもろこしの外皮などの強い繊維は刃が無いディスポーザーは苦手です。
処理したい場合ハサミで5cm程度に切って投入すればスムーズに流れます。
また魚や鳥などの生皮のように弾力のあるものも苦手です。
この場合は投入前に熱湯を少しかけて固くさせて投入するとスムーズに処理できます。
出力(ワット数、W)が大きいほど、噛み込んだりするトラブルはなくなります。
また高回転のマグネットモーターを採用している方が、噛み込みにくいと言えます。
インダクションモーターを採用している重たいディスポーザーの場合は、トルク不足を補うために始動コンデンサーを導入して始動時に電気をためる機構が必要です。
高回転・高トルクマグネットモーターを採用した製品は粉砕粒度が1〜2mmと細かく、ポンプ作用である程度の圧力が発生するためスムーズに排出されます。
この粉砕粒度は大変重要で、大きすぎず小さすぎずという粒度が必要です。
あまりに大きいと配管内で詰まり、またあまりに小さいと水流に乗らず卵の殻や骨・貝殻などが底に溜まり流れなくなり、配管が詰まるという現象を起こします。
ディスポーザーの処理室内は粉砕物が壁に付着して残ったりしないように、自浄作用を持つことが米国規格で定められています。
高回転タイプのディスポーザーほどこの能力が高く、処理室はほとんど掃除が必要ありません。
投入口とはねよけゴムはお手入れが必要です。
一般的な日本のシンクのステンレス板の厚みは0.7mm。アメリカのおよそ半分程度の厚みです。
そのため米国の高回転・高トルク型ディスポーザーをそのまま取り付けると、モーターの振動や粉砕中の振動が直接伝わり騒音・振動が気になります。
本格屋で取り扱っているアナハイム社のWシリーズには、3点防振パッキン・比重防振クッションマウント(金属を挟み強い衝撃を緩和)・制振シートを採用し、振動を問題のないレベルに抑えています。
シンクの槽が大きい場合には制振用ダンパー(強力振動防止シート)を貼って、共振を防ぐことが可能です。
また1500回転/分程度の低回転型のディスポーザーは、生ゴミを処理する際に大変大きな振動が発生しますので、本格屋の防振アクセサリーがお役に立ちます。
アナハイム社のマグネットモーターを採用したディスポーザーは、3〜5.9kg程度※1。
取り付けや取り外しに、一人でも作業が可能な片手で持ち上げられる重さです。
かつて米国特許を持っていた※2イージーマウント方式を採用していますので、誰でもマニュアルを見ながら専用工具なしで取り付けができます。
ハンドリング性能の良さから、故障やトラブルも専門業者を呼ぶことなくご自身で簡単に対応が可能です。
※1 インダクションモーターを採用したディスポーザーは8〜10kgの重さのものがあります。
※2 現在は有効期限が切れています
処理時間は10秒程度と短く、ほとんどのご家庭では月に20〜50円程度の電気代で収まります。
水道代は使いはじめは使用量が増える傾向があるものの、慣れてくると元の使用量とほとんど変わらなくなるととう調査結果があります。日本では洗い物の排水でディスポーザーを運転する方も多く、より節水が可能と考えられています。
本格屋のディスポーザーの輸入元、米国アナハイムマーケティングインターナショナル(AMI)社・米国アナハイムマニュファクチャリング社(AMC)のディスポーザーで日本向けのものは、写真の通り底部が1段出ています。
日本の電気安全法の規格にあわせるために、コンデンサーを収納しているためです。
日本向けアナハイムディスポーザーは、取り付け方式にイージーマウント方式を採用していて誰にでも簡単に取り付けられます。
静音高速マグネットモーターを採用しているため、軽量かつ高トルク。
耐久性の高いステンレスを内部に全て使用しています。
内部の掃除も基本的に必要のない※、メンテナンスが非常に楽なディスポーザーです。
※2500回転/分以上の高回転ディスポーザーでは、内部に粉砕物が付着しないため清掃が不要なことが実験で確認されています。
現在アナハイムマニュファクチャリング社(AMC)の「ウエストキングディスポーザー」の輸入は部品のみ、本体のディスポーザーは日本向けには発売していません。そのためウエストキングブランドのディスポーザーは「WK2600」と言った名称のアメリカ国内向けの製品しかありません。
これはアメリカ向けの115ボルト製品となり、日本では使用できない(電気用品の安全の確保がされていない)違法な製品です。ご注意ください。
安価に販売されているディスポーザーの中には製造後に何年、十何年と経過した製品が混じっているケースがあります。
米国メーカーの製品は総じて頑丈に作られていますが、保管の方法によってはモーターに腐食が広がり火災などの問題を起こす可能性もありますので、購入の際にはご注意ください。
本格屋では基本的に、製造後6ヶ月内の製品をお届けします。
アウトレット品の場合は経年数および状態を必ずご説明して販売しております。
ネット上ではさまざまな製品が、名前やイメージを変え並んでいます。
PSE(電気用品安全法)認証のない製品、古い製品、法外に高い値段(家庭用に20万円以上)をつけた製品など様々です。
本格屋が輸入卸販売・小売販売をする日本向けディスポーザーは、全てシリアルナンバーで管理されています。
疑わしいと感じられた場合は、お気軽に問い合わせください。